プログラミングは小学校何年生から必修化されるの?気になる授業内容

かがたん
今回は、気になるプログラミング教育必修化について、対象学年や学習内容・パソコンやタブレットの購入の要否についてご紹介します。

小学校のプログラミング教育必修化にともない、世の中でプログラミング教育への関心が高まってきていますね。

しかし「プログラミング」という馴染みがない教科についての正しい情報がいまいち浸透しておらず、戸惑いを感じている方も多くいらっしゃるでしょう。

  • 何年生から始まるのか
  • うちの子の学校ではまだ案内もないよ?
  • 授業内容は?
  • パソコンやタブレットは購入するの?など…

保護者間でも様々な会話が飛び交っているのが現状です。

プログラミングの必修は何年生から?気になる対象学年を解説

かがたん
小学校で必修化されたプログラミング教育は、基本的に「1年生~6年生」まで全学年が対象となっています。

小学校でのプログラミング教育は、実は「何年生から」という決まりはありません。

文部科学省が発表した新学習指導要領には「何年生からプログラミングを学ばなければならない」というような内容は明記されておらず、1年生から6年生まで全学年が対象となっています。

小学校のプログラミング教育で最も重視しているのは、パソコンやタブレットなどコンピュータを使用したものだけでなく、論理的思考(物事の順序を知り組み立てる考え方)の獲得。

低学年は体やカードを使ったコンピュータを使用しない学習(アンプラグド教材)から始まり、中学年から高学年にかけて、パソコンやタブレットを使用していく学習に取り組んでいきます。

現在、文部科学省が発表している「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」を見ると

  • 算数第5学年:プログラミングを通して、正多角形の意味を基に正多角形をかく場面
  • 理科第6学年:身の回りには電気の性質や働きを利用した道具があること等をプログラミングを通して学習する場面

引用:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)

学年を指定した学習が2つ記されていますよ。

プログラミングの授業はいつから始まるの?公立小学校では2020年から必修化

かがたん
公立小学校では2020年からプログラミング教育が必須化!

全国の公立小学校では、2020年よりプログラミング教育が必修化と発表されています。

しかし学習内容の具体案は、新学習指導要領に基づいて各教育委員会や教育現場で詳細が定められるため、学校によって取り組み開始時期や学習内容は異なってきますよ。

全国に先駆けてプログラミング学習が行われている千葉県柏市では、4年生以降にプログラミング教育を実施。

低学年ではコンピュータに慣れるための時間や、ローマ字入力の練習時間が設けられているようです。

気になるプログラミングの内容は?学校や地域によって違う

かがたん
学校や地域によって差はあるけど、未来の学びコンソーシアムを覗くとリアルが学習風景を見ることができる!

いまいちイメージが沸きにくいプログラミング教育ですが、文部科学省・総務省・経済産業省が連携して立ち上げたホームページ「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル~未来の学びコンソーシアム~」で公開されている学習事例を覗くと、1年生から6年生・特別支援教育などで実際に行われた学習内容を細かく紹介した写真や動画を見ることができます。

学習指導要領に例示されている単元等で実施するものとして小学校5年生で取り組まれた「プログラムを使って正五角形を書く」授業では、厚切りジェイソンさんが新人隊員として出演しているEテレの番組「Why!?プログラミング」でも使われているスクラッチを使用した学習が行われていますよ。

※スクラッチ(Scratch)とは、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)が開発した教育用プログラミング言語のこと

また、未来の学びコンソーシアム内では教材情報も充実。

  • アンプラグド
  • ゲーム
  • タンジブル
  • テキスト言語
  • ビジュアル言語
  • ロボットなど…

有料・無料の様々な教材ツールが紹介されています。

実際に子供たちとスクラッチで遊んでみたのですが、操作方法さえ理解すれば1年生でも触ることができます。

また有料になりますが、人気ゲームソフト「マインクラフト」や「レゴ」なども紹介されていますよ。

学校がプログラミング教育推進校かどうか・地域などによって学習内容に差はありますが、自宅にパソコンやタブレットがある場合は、無料教材から子供たちと一緒に始めて見ると、より理解が深まり自宅学習にも役立つでしょう。

プログラミングは何を使う?パソコンやタブレットを学校側が用意

かがたん
プログラミング教育に使うパソコンやタブレットは学校側が用意してくれます。

プログラミング教育に使用するタブレットやパソコンは、学校側が用意してくれるので別途購入する必要はありません。

学校によって差はありますが、すでにあるパソコン室を使ったり、新しくパソコンやタブレットを導入して対応されます。

引用:文部科学省 平成30年度 教育の情報化関係予算(案)

また、文部科学省が令和2年1月に発表した「教育の情報化~GIGAスクール構想の実現~」では、児童一人につき一台の実現を見据えた施策も構想されています。

引用:文部科学省 教育の情報化~GIGAスクール構想の実現~

令和2年度までに全ての小・中・高校・特別支援学校等で高速大容量のネットワークを完備、令和5年度までに小中全学年で一人一台コンピュータを達成など具体的な案が並んでおり、学校教育におけるICT環境の整備がどんどん進んでいることが伺えますよ。

かがたん
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プログラミング授業開始のまとめ

保護者世代にとっては「プログラミング教育ってそんなに必要?」と考えられている方もいるかもしれません。

しかしスマートフォンやパソコン・電子決済…など、上げればキリがないほど私たちの生活にはITが浸透していますし、論理的思考を取り入れたおかげで、作業工程が驚くほど短縮された仕事が数多く存在しているのも事実です。

またこれからは、それらを使いこなせる人とそうでない人に明確な差が生まれ、正しい使い方を知らなければ損をしてしまう時代に突入しているように感じます。

かがたん
ITが溶け込んだ時代を生きる子供たちにとって、プログラミング教育は「文字の読み書きのように身に付けたい基礎学習」となっていくでしょう。
かがたん先生

福岡県筑後市生まれの43歳。22歳で上京し所沢に住みながら、NECやルネサスのサラリーマン時代を経て2017年に独立。所沢商工会議所青年部に所属しながら地域と連携しつつパソコン教室オーナーをしています。

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