赤ちゃんが誤飲した時の危険な症状とは?口に入れた物別の対処法や応急処置

みほ先生
今回は「赤ちゃんが誤飲した時の危険な症状」や「口に入れた物ごとの対処法・応急処置」を紹介します!

生後5ヶ月頃から赤ちゃんの行動範囲はぐんと広がります。

「目に見えるもの全てが新しく、何でも触りたい!」
「まずは口に入れて確かめてみよう!」

その動作は赤ちゃんならではですよね。

みほ先生
赤ちゃんや小さい子供の好奇心は成長の証、でも身近なものには危険がいっぱい潜んでいます…。

毎日見ているお母さんでもびっくりしてしまうほど、赤ちゃんの成長のスピードは驚くほど速いもの。

今日は手が届かなかったものが、明日には手が届いてしまうかもしれません。

「きっと大丈夫・・・」そんな安易な考えが、誤飲を引き起こしてしまう引き金になってしまいます。

赤ちゃんが誤飲しやすいものチェック表

みほ先生
看護師さんから聞いた「赤ちゃんが誤飲しやすいものチェック表」を紹介

友人のお姉さんが看護師なので、赤ちゃんが誤飲しやすいものをピックアップして教えてもらいました。

まずは、赤ちゃんが誤飲しやすいものチェック表を見てみましょう。

チェック表のなかにあるものが「テーブルの上」や「低い棚の上」「床」に置いていないか確認してみてください。

みほ先生
確認するときは赤ちゃんの目線になり、四つん這いや腹這いでリビングや家の中を見渡すのがおすすめ。
  • 小さなおもちゃの部品
  • 飴やガムなど赤ちゃんに向かないお菓子
  • お金
  • ボタン電池
  • 押しピン
  • 指輪、ピアス
  • 煙草、灰皿の水
  • 化粧品
  • 紙、ビニール、シール
  • 化学薬品
  • お尻拭き…など

 

みほ先生
結構な数を教えてもらいましたが、実は「挙げるときりがないくらいたくさんある」と言っていました。

これは友人の話ですが、歳の離れたお兄ちゃんが遊んでいたレゴブロックを弟が誤って口に入れてしまい、病院へ行ってレントゲンを撮ったりして、ウンチと一緒に出てくるまでヒヤヒヤしたそうです。

みほ先生
お兄ちゃんやお姉ちゃんなどがいる家庭では、いくら注意していても床に転がっている場合があるので特に注意してくださいね。

赤ちゃんが誤飲したときの様子や症状

みほ先生
赤ちゃんの誤飲に気づいたら、まずは口の中をチェック!!

まだ口の中に残っていたら、慌てず指で外に掻き出してあげましょう。

「もぐもぐ・・・」
「くちゃくちゃ・・・」

いつも騒がしい赤ちゃんや小さい子供が、やけに静かに何かしていたら・・・。

それは誤飲の証かも知れませんよ?

みほ先生
「うるさくなくて平和だわぁ~」なんてよそ見してないで、子供さんの様子をしっかり見ていてくださいね(笑)

しっかりと異物を口から出した後は、しばらく様子を見てあげて下さい。

普段と変わりなく元気なら問題ありません。

しかし

  • ぐったりしてきた
  • 呼吸が乱れているような気がする
  • 意識がなくけいれんを起こした

こんな症状が出た場合は大変です!

みほ先生
すぐに病院へ受診するか、救急車を呼びましょう。

誤飲したものを吐かせる方法

みほ先生
まずは看護師さんから聞いた「誤飲したものを吐かせる方法」を2つ紹介します。

1.飲み込んだものを吐かせる

  1. 子どもの頭を低くする
  2. 喉の奥に指を入れて、舌を押し下げる。
みほ先生
酔っぱらって気持ち悪くなった時に口に手を突っ込んで「オエッ」ってやって無理やり吐いたりしますよね?まさにあんな感じです。

2.気道内の異物除去の方法

みほ先生
気道に飲み込んだものが詰まっているようなときは、背中を叩く方法をとります。
  1. 子どもの頭を胸よりやや低くした状態で、大人の片方の腕の上にうつぶせに乗せます。
  2. 下あごをしっかりとつかんで固定。
  3. もう片方の手のひらで、子どもの肩甲骨の間(背中の上のほう)を4~5回叩きます。

少し大きい子(1歳以降の小児)の場合は「腹部を圧迫する」という方法もあるそうですが、講習などを受けていないと難しいそうです。

みほ先生
この「吐かせ方」を参考に、誤飲したもの別の対処法・応急処置を見ていきましょう。

誤飲したもの別の応急処置|受診前にできること

みほ先生
やばい!何かを口に入れている!

そんなときは慌てずに

  • 赤ちゃんや子供の近くに何があったのか
  • いったい何を手にしているのか

まずは子供の様子や状態をよく観察し「いったい何を口に入れてしまったのか」素早く見つけてあげてください。

そして誤飲したものが判明したら、どのように対処すべきか次に挙げるものを参考に応急処置をしてあげましょう。

たばこや灰皿の水|何も飲まずに吐かせるもの

みほ先生
タバコは美味しくないので、口に入れても飲み込む可能性は非常に少ないです。

タバコや灰皿の水を飲み込んだ場合は、素早く受診するのが基本。

もしもタバコを飲み込んでいた場合は何も飲ませず出来る限り吐かせましょう。

水などを飲ませてしまうと、逆にニコチンの吸収がよくなってしまうので大変危険です。

  • 吐き気やおう吐
  • 青白い顔色
  • ぐったりしている

こんな場合は「ニコチン中毒症状」の可能性があり。

口にしたタバコや灰皿の水の量を確認し、素早く受診させてあげてください。

押しピン、指輪、ピアスなど鋭利なもの|何も飲ませず、吐かせない

先が尖ったものなどは無理に吐かせると食道や喉を傷つけます!!

すでに口の中に残っていなければ、早急に病院を受診しましょう。

みほ先生
器官に引っかかってなければ数日でウンチと一緒に出てくることもあります。

電池・硬貨|何も飲ませず、吐かせない

みほ先生
喉に詰まりやすい大きい電池も危険ですが、特に危険なのはボタン電池!!

電池は構造上「強いアルカリの物質」が入っているため、それが体内でもれてしまうと胃を傷つけ、穴をあけることもあります。

最近よく見かける「リチウム電池」は、電流が流れてしまう恐れがあり大変危険!!

硬貨の場合もなにかを飲むことで気管を塞いでしまい、とても危険です。

どんな電池だったか・どのような硬貨だったのかをメモして、あれば同じ物を持参して急いで病院を受診しましょう。

防虫剤|水を飲ませて様子を見る

防虫剤の場合は水を飲ませて吐かせ様子を見ましょう。

衣類用の防虫剤でも「パラジクロロベンゼン」「ピレストロイド系」などは、毒性は低くほとんど問題はありません。

ただし子どもの様子がおかしいなと感じた場合は、急いで病院へ受診してください。

乾燥剤|種類によっては病院へ行く

食品によく入っている「透明な粒のシリカゲル」は便に出るので心配ありません。

しかし石灰が入っている乾燥剤は水を飲ませると体内で発熱する恐れが!

胃や腸でやけどを起こす心配があるので、牛乳や卵白を飲ませ、吐かせないで病院へ行きましょう。

みほ先生
どんな乾燥剤か見当がつかないときも、何も飲ませず早めに病院を受診して下さい。

薬|水を飲ませ吐かすもの

基本的には水を大量に飲ませて吐かせます。

塗り薬を少しだけなめたり、子供用シロップを少量飲んだ程度なら様子を見ましょう。

大人用の医薬品を誤飲した場合は「いつ、どの薬を飲んだか?」を分かるように準備し、すぐに病院を受診してください。

化粧品|ほとんどの場合は心配ない

毒性は薬よりは低いので、ほとんどの場合はあまり心配いりません。

水か牛乳を飲ませ吐かせるといいでしょう。

ただしエタノールを含むものを大量に飲んでしまった場合、アルコール中毒を起こすことも!

みほ先生
子どもの様子がおかしいと思ったらきちんと受診をしてください。

小さなおもちゃ|何も飲まさず吐き出させる

みほ先生
お兄ちゃんお姉ちゃんが居る家庭は要注意!

小さなおもちゃ(レゴやおもちゃの部品など…)の場合、何も飲まさず、背中を叩いたりうつぶせにして吐き出させてください。

それでも出てこないときや呼吸がおかしいと感じたときは、迷わず病院へ急ぎましょう。

ティッシュ・ちらし・新聞紙|口から出す、吐かせる

みほ先生
紙類は喉に詰まらせなければ問題なし。

口の中に残っていれば優しく口の中から取り出したり、吐かせたりしましょう。

印刷物のインクが気になるところですが、大量に飲んだのでなければとくに心配する必要はありません。

しかし「喉に引っかかって変な音がする」「咳がずっと続く」などの症状が出ている場合は、危険な可能性があるので必ず病院を受診して下さい。

問題なければ、少々飲み込んでもウンチと一緒に出てきます(笑)

苦しい思いから早く解放させるために「鋭利な物・電池や硬貨以外」のものは、とにかくビビらずに口の中を確認して思い切って吐かせててください。

みほ先生
応急処置を済ませたら、ちゃんと病院へ連れて行ってあげましょうね。

「赤ちゃんが誤飲した時の危険な症状とは?」まとめ

みほ先生
赤ちゃんが静かになったら大抵悪さをしていますよね・・・(笑)

「何かに集中して静かになったな?」と思ったら、安心するのではなく絶対に赤ちゃんの様子を見てあげてください。

結構前の話ですが、私が外出先でトイレに行ったとき、主人に子供たちを見ててもらったことがあるんです。

みほ先生
用を足して出てくると、遠目に見える2歳次女の様子がなんだか変…。

苦しそうな、辛そうな変な顔。
しかし主人はその様子を全然見ておらず、後ろを向いて長女と談笑。

「絶対におかしい!」と思い私が慌てて駆け寄ると、なんとアメを喉に詰めていたんです!

私がトイレに行っている間、主人が長女と次女にアメを与えていたらしく、それを喉に詰めて苦しんでいたよう。

主人は慌ててしまい全然役に立たなかったのですが、私がすぐに口の中に手を突っ込んで吐かせ事なきを得ました。

みほ先生
大きめの公園施設でバーベキューをしている人も多く、私の応急処置を見た取り巻きから拍手が起きたんですよ、三女妊娠中で臨月の大きなお腹だったので余計目立ったようです(笑)

主人はその場で「もう次女にはアメをあげない!」と大きな声で宣言…。

危険そうなものは手の届くところに置かないのが鉄則ですが「こんなものまで?!」を触って口に入れるのが赤ちゃんです。

日頃から赤ちゃんや子どもの目線になって、きちんと事故防止を心掛けましょう。

みほ先生

元ドラマー&三人娘の母。音楽とハンドメイドが趣味で、娘たちと演奏しながら歌ったり、バッグや小物類を作るのが得意。調剤事務管理士として薬局に勤めていた経験や三人娘の育児体験を生かし、育児や健康・美容系など様々なジャンルを書くフリーランスのwebライターです。

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