現政権の目玉とも言える働き方改革が話題になっています。
働き方改革とはどんな政策なのかあなたは気になりませんか?
そしてその働き方改革があなたの生活にどの様に影響してくるのか気になるところではないでしょうか。
目次
働き方改革とは
そもそも働き方改革とはどういうものなのか?
簡単に言いますと「一億総活躍社会を実現するための改革」と言っています。
一億総活躍社会?何を言ってるのかさっぱりです。
「一億総活躍社会」というのは「50年後も人口一億人を維持し、職場、家庭、地域で誰もが活躍できるような社会」ということらしいです。
少子高齢化と言われて久しい現代日本で人口1億人を維持するには大変な苦労があると思いますが、それを達成しつつ皆が活躍できるよう法律を策定しますよということです。
働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、多くの人の立場・視点で取り組んで行きます。
働き方改革の3本の矢
働き方改革では労働力を補うために主に3つの解決策を打ち出しています。
それが
- 働き手を増やす(働いていない女性や高齢者)
- 出生率を上げて将来の働き手を増やす
- 労働生産性を上げる
です。
「働き手を増やす」というのはわかりますが、「労働生産性を上げる」というのはどういうことなのでしょうか。
「労働生産性」というのは「労働の成果(算出)」を「労働量(投入)」で割ったものです。
「労働者1人が生み出す成果」と言いかえられます。
「労働生産性を上げる」というのは「労働者1人が生み出す成果」の効率を良くしていきましょうということです。
働き方改革でどう変わるのか
働き方改革が進み日本の社会に浸透していくと私たちの仕事にどの様に影響していくのかを考えてみたいと思います。
「働き手を増やす」ということに関しては現在、労働していない女性や高齢者にも労働してもらおうということです。
これは言い換えれば大変失礼な物言いになってしまうのですが、男性の報酬と女性の報酬または高齢者の報酬に格差があるのが現状であると言えます。
言うなれば労働しないと生活ができなくなるよと言われているようなものです。
女性や高齢者が労働に出てしまうようなことになれば子供の世話をすることができなくなり子供を産もうとする世帯も減っていくと思われます。
これは「出生率を上げて働き手を増やす」とは矛盾しています。
ではどうやってこの矛盾を解消するかというと、保育所の増設やベビーシッターの増員し子供の世話に当てようと考えているようです。
私はこのような言葉は好きではないのですが、「日本死ね」が流行語になるような現状では保育所の増設は難航していると思われます。
「日本死ね」は保育所に落ちたことによって母親から発せられた言葉です。
「労働生産性を上げる」に関しては、長時間労働の改善や正規社員と派遣社員の格差の是正などが上げられています。
これらを踏まえた上で今後どの様に労働環境が変わっていくのかの見通しが日本総研から発表されています。
これらの改革は我が国全体としてみれば望ましい方向性と言えるものの、若者の消費活動にマイナス影響を与える可能性がある。
残業時間の減少に伴う給与水準の低下は、給与総額に占める残業代のシェアが高い若者層で相対的に大きくなる。
シニア雇用の待遇改善も、企業の人件費抑制姿勢が根強い中では、若手や中堅社員の賃上げにしわ寄せが及ぶ懸念がある。
とあります。
引用:日本総研「世代間の公平性への配慮が欠かせない働き方改革」
これでは将来の経済的不安を払拭できるとは到底思えません。
結局の所、自分の身は自分で守るしかないのでしょう。
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