「子供が風邪をひいて全然食事を食べてくれない…」
「栄養のあるものを食べて欲しいのに…」
お母さんなら、こんな心配を幾度となくしてきたことでしょう。
母乳やミルクを飲む時期や離乳食が始まったころだと、余計心配になりますよね。
でも、風邪で体調の悪い時に無理に食べさせようとすると、実はかえって逆効果になることが多いんです。
目次
赤ちゃんも大人も1~2日食べないくらい大丈夫!
子供や赤ちゃんが風邪をひいてしまったとき
- ご飯を一口も口にしてくれない
- 食べても(ミルクを飲ませても)すぐに吐いてしまう
こんな経験をしたことのあるお母さんはとても多いと思います。
だってそうでしょ?
ニュースやバラエティー番組なんかでよく見る遭難事故などのニュースで、一日食べないくらいで死んでる人を見たことありますか?
一回食事を抜いたくらいで「死にそう・・・」なんて言うやつはいますが、実際に死んだ人を少なくとも私は見たことがありません(笑)
単純計算で言うと、人間の体にある余剰脂肪1㎏で7200kcalの熱量。
一日で大人はだいたい「1800kcal使う」と言われており「7200kcal÷1800kcal=4」なので、人間の体にある余剰脂肪1㎏だけで四日分です。
赤ちゃんや子供になると余剰脂肪が少なくなるとはいえ、人間は1~2日食事をとらないくらいではなかなか死なないことが分かりますね(笑)
無理に食べさそうとする行為がかえって逆効果になる!
「でも食べてくれなきゃ心配じゃない!」
その気持ち、同じお母さんとして痛いほど分かります。
でも想像してみてください。
あなたが飲み過ぎて二日酔いになったあの気持ちの悪さを。
頭はガンガン、胃は何も受け付けない・・・。
今すぐ戻してしまいそう・・・。
そう、食べれませんよね(笑)
「体調が悪いときは食べられない…」それは子供や赤ちゃんだって同じなんです。
赤ちゃんが飲んでいるミルクは思いのほか匂いもしますし、胃に重たいものですよ(笑)
だからご飯を食べてくれなくて当然のなんです。
逆に「少しでも栄養を・・・」と考え無理に食べさせてしまうと、風邪で弱った胃腸を刺激してしまい、余計にお腹を壊したり吐き気をさそってしまったりします。
「吐かなくてもいいのに、下痢をしなくてもいいのに・・・」
本人が食べたがらないときは無理に食べさせることはやめて、ゆっくりと過ごさせてあげましょう。
【要注意!】本当に怖いのは「食べないこと」ではなく「脱水」
「食べなくていいなら飲まなくてもいいの?」
いいえ、それは違います。
人間は少々食べなくても生きていくことはできますが、水分補給を怠るとすぐに死に繋がる危険性があります。
大人の排尿などによる一日の水分の出入り比率が体全体の1/7に比べ、子供は1/2も入れ替わるため、水分が取れない時の影響が大きいのが特徴です。
子供が風邪をひいたときに注意しなくてはいけないことは「食事よりも水分補給」
さらにミネラルなどのバランスを考えるなら「経口補水液」がおススメ!
様々なレシピサイトに作り方が掲載されているので、手作りしてあげるのも良いですね。
極端な話ですが、人間は
- 水
- ビタミン
- ミネラル
この3つさえあれば、かなり長く生き抜くことができます。
風邪をひいたぐらいでは、全く食事がとれなくなるのはせいぜい1~2日程度。
脱水の症状が出ていないかを十分に注意してあげることが何よりも肝心ですよ。
子供の脱水症状のサイン
子供の脱水症状はしっかりとサインが出ています。
次の点をよく観察しておきましょう。
- 唇や鼻の中の乾き
- いつもに比べ、尿が極端に少ない
- 泣いているのに涙がほとんど出ない
- 熱があるのに汗をかかない
- 皮膚に弾力がない
- 舌が白くおおわれている
- 目がおちくぼんでいる
もしもこのような症状に気付いたときは、急いで小児科や救急センターへいきましょう。
「子供が風邪でご飯を食べない時はどう過ごす?」まとめ
子供が食べてくれないと親は本当に心配!
でもきちんと知識を持っていれば、少々食べないくらいはそんなに怖いことではありません。
ほんの少しでも口にしてくれれば回復の兆し!
体調が悪いときは栄養バランスは深く考えず「少しずつでも水分はこまめに摂取」「食べられるものを食べるところ」から始めてあげることがポイント。
お母さんまで看病疲れしないよう、あまり気負いせずにドンと構えて看病してあげましょう。
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